1.はじめに:LINE公式アカウントとEC連携で売上アップ!
ECサイトの売上アップに頭を悩ませている事業者様は多いのではないでしょうか?
数ある販売チャネルの中でも、国内月間アクティブユーザー数9,400万人を超えるLINEは、見逃せないプラットフォームです。
LINE公式アカウントとECサイトを連携させることで、顧客とのエンゲージメントを深め、購買意欲を高められるなど、売上アップに繋がる施策を展開できます。
LINE公式アカウント活用で実現すること |
---|
顧客とのOne to Oneコミュニケーション |
購買行動を促進するクーポンやキャンペーン配信 |
属性に合わせたセグメント配信による最適な情報提供 |
広告費用を抑えながら、費用対効果の高いマーケティング活動 |
本記事では、LINE公式アカウントとEC連携の最新情報と具体的な方法、そして成功事例を紹介します。ぜひ、最後までお読みいただき、貴社のECサイト運営にお役立てください。
2.LINE公式アカウントとEC連携とは?
LINE公式アカウントとEC連携とは、LINE公式アカウントを通じて顧客とのエンゲージメントを高め、ECサイトへの誘導や購買促進を図る施策です。国内月間アクティブユーザー数9,400万人を誇るLINEは、顧客との距離を縮め、購買意欲を高めるための有効なツールとなりえます。
LINE公式アカウント活用状況 |
利用率 |
---|---|
顧客情報の取得・管理 |
62.3% |
顧客とのコミュニケーション |
61.8% |
クーポンやポイントの発行 |
54.6% |
広告配信 |
38.4% |
アンケートの実施 |
26.8% |
出典:株式会社デジタルインファクト「LINE公式アカウントの企業利用に関する調査」より作成
従来のECサイトは、新規顧客の獲得や顧客との継続的な関係構築に課題を抱えていました。しかし、LINE公式アカウントとECサイトを連携させることで、顧客とのOne to Oneコミュニケーションが可能となり、顧客一人ひとりに最適化された情報配信や販促活動を実現できます。
なぜLINE公式アカウントがECに有効なのか
LINEは国内月間アクティブユーザー数9,400万人以上を誇る、国内最大のコミュニケーションツールです。(2023年9月時点)
そのため、幅広い年齢層のユーザーへアプローチできる可能性を秘めています。
項目 |
説明 |
---|---|
国内最大級のユーザー数 |
老若男女問わず、多くのユーザーにリーチが可能 |
日常的に利用されるツール |
毎日メッセージをチェックする習慣が根付いているため、情報が目に触れやすい |
親密度が高いコミュニケーション |
プッシュ通知やチャット形式のメッセージ配信により、企業からの一方的な情報発信ではなく、ユーザーとの双方向なコミュニケーションを築きやすい |
このような特徴から、LINE公式アカウントは、従来のECサイトよりも、親近感があり、気軽に商品情報に触れてもらうことができるツールとして、非常に有効なのです。
LINE公式アカウントでできること
LINE公式アカウントでは、ユーザーとの距離を縮め、購買意欲を高めるための様々な機能が利用できます。主な機能は以下の通りです。
機能 |
説明 |
---|---|
メッセージ配信 |
一斉配信やセグメント配信など、顧客に合わせたメッセージ配信が可能 |
リッチメニュー |
ECサイトへの導線となるボタンなどを設置できるメニュー |
クーポン配信 |
友だち追加時や特定のタイミングでクーポンを配信 |
ポイント機能 |
LINEポイントを貯めたり、使ったりできる機能。購買促進を促せる他、顧客の囲い込みにも効果的 |
ショップカード連携 |
LINE公式アカウントと実店舗のポイントカードを連携させることで、顧客情報の一元管理やオンライン・オフラインの購買体験をシームレスに繋げることが可能 |
これらの機能を効果的に活用することで、顧客とのエンゲージメントを高め、購買に繋げることが期待できます。
3.【最新版】LINE公式アカウント×EC連携のメリット
LINE公式アカウントとECを連携させることで、顧客とのエンゲージメントを高め、購買意欲を高める効果が期待できます。主なメリットとして、下記が挙げられます。
メリット |
説明 |
---|---|
One to Oneコミュニケーション |
LINEのメッセージ機能を通して、顧客一人ひとりに合わせたメッセージやクーポンを配信できます。 |
購買行動促進機能 |
クーポンやリッチメニューなど、購買を後押しする機能が充実しています。 |
セグメント配信 |
年齢や性別、購買履歴などに基づいて顧客をセグメント化し、効果的なメッセージ配信が可能です。 |
広告費用抑制 |
LINE公式アカウントは、他の広告手法と比較して費用を抑えられる可能性があります。 |
これらのメリットを最大限に活用することで、ECサイトの売上向上に繋げることが可能になります。
顧客とのOne to Oneコミュニケーションが可能になる
LINE公式アカウントを活用すれば、顧客一人ひとりと直接つながり、パーソナライズされたコミュニケーションを実現できます。顧客との距離を縮め、エンゲージメントを高めることが売上向上に繋がります。
メリット |
説明 |
---|---|
親近感・信頼感の向上 |
日常的に利用するLINEでコミュニケーションを取ることで、顧客との距離が縮まり、親近感や信頼感を醸成できます。 |
顧客理解の深化 |
1対1のチャットを通して、顧客のニーズや行動を深く理解することができます。 |
きめ細やかな対応 |
顧客一人ひとりの属性や状況に合わせたメッセージ配信やクーポン配布など、パーソナライズされたコミュニケーションを実現できます。 |
従来の一斉配信型のメッセージ配信とは異なり、顧客の属性や行動履歴に基づいたOne to Oneメッセージ配信が可能になります。これにより顧客のニーズに寄り添った情報提供や商品提案ができ、顧客満足度向上に繋がるだけでなく、購買意欲の向上も期待できます。
購買行動を促進する機能が充実
LINE公式アカウントには、ユーザーの購買意欲を高め、購買行動に繋げるための機能が豊富に備わっています。ここでは、代表的な機能を3つご紹介します。
機能 |
説明 |
---|---|
リッチメニュー |
LINE公式アカウントの下部に固定表示されるメニューです。クーポンやセール情報、商品紹介など、ユーザーの興味関心を惹きつける情報を掲載することで、ECサイトへの誘導を促進できます。 |
クーポン配信機能 |
ユーザーに対してクーポンを配信できます。割引や特典を付与することで、購買意欲の向上を促進できます。 |
メッセージ配信機能(ステップ配信) |
ユーザーの行動や属性に基づいたメッセージ配信を設定できます。興味関心に合わせた情報提供や、購入を迷っているユーザーへの後押しなど、One to Oneで最適なアプローチを実現できます。 |
これらの機能を効果的に活用することで、ユーザー一人ひとりに最適化された購買体験を提供し、CVR向上に繋げることが可能になります。
顧客属性に合わせたセグメント配信が可能に
LINE公式アカウントでは、友だち追加してくれたユーザーの属性に合わせたセグメント配信が可能です。性別や年齢層、居住地はもちろん、LINE公式アカウント内での行動履歴に基づいたセグメント配信も可能です。
例えば、以下のようなセグメント配信が考えられます。
セグメント |
配信内容例 |
---|---|
特定の商品を閲覧したユーザー |
商品のメリットやレビューを紹介するメッセージを送信し、購入を後押しする |
特定のイベントに参加したユーザー |
イベント後のフォローメッセージや、関連商品の案内を送信する |
特定の期間に購入履歴がない休眠ユーザー |
クーポンを配布したり、新商品情報を配信したりして、再来店を促す |
このように、セグメント配信によって、ユーザー一人ひとりに最適なメッセージを届けることが可能になります。これは、他の広告配信手法と比較して大きなメリットと言えるでしょう。なぜなら、ユーザーのニーズに合致したメッセージを届けることで、コンバージョン率の向上やLTVの増加といった成果に繋げることが期待できるからです。
広告費用を抑えられる可能性も
従来型の広告施策と比較して、LINE公式アカウントを活用することで、広告費用を抑えられる可能性があります。
広告媒体 |
メリット |
デメリット |
---|---|---|
テレビCM |
広範囲にリーチできる |
広告費用が非常に高額になりやすい |
WEB広告 |
ターゲティング設定が可能 |
広告費用が高額になりやすい、運用コストがかかる |
LINE公式アカウント |
低コストで運用できる、セグメント配信で費用対効果UP |
広範囲へのリーチには不向き |
表の通り、LINE公式アカウントは、従来型の広告と比較して低コストで運用できる点がメリットです。また、顧客の属性に合わせたセグメント配信を行うことで、より費用対効果の高い広告展開が可能になります。
4.【事例紹介】LINE公式アカウント×EC連携でCVR爆上がりの企業3選
LINE公式アカウントとEC連携によって、実際にCVRが向上した企業の事例を紹介します。
企業名 |
業種 |
取り組み内容例 |
---|---|---|
A社 |
アパレル |
LINE限定クーポン配信、新商品情報やコーディネート提案の配信 |
B社 |
食品 |
友だち限定のキャンペーンやセール情報の発信、購入者へのリピート促進クーポン配信 |
C社 |
コスメ |
個別肌診断や商品レコメンド、LINEチャットでの購入相談 |
これらの企業は、LINE公式アカウントを効果的に活用することで、顧客とのエンゲージメントを高め、購買意欲の向上につなげています。
5.LINE公式アカウント×EC連携を成功させるためのステップ
LINE公式アカウント×EC連携を成功させるには、以下のステップで取り組みを進めることが重要です。
ステップ |
内容 |
詳細 |
---|---|---|
1 |
具体的な目標設定 |
KGI・KPIを設定し、何を達成したいかを明確にする。 |
2 |
アカウント設計 |
ターゲットや目的を踏まえ、アカウントの種類やプロフィールを設定する。 |
3 |
友だち追加の促進 |
QRコード掲載やキャンペーンなどで、友だち追加を促す。 |
4 |
効果的なメッセージ配信 |
セグメント配信やクーポン配信などで購買意欲を高める。 |
5 |
ECサイトへの誘導導線設計 |
LINE公式アカウントからECサイトへのスムーズな遷移を促す。 |
6 |
データ分析による改善 |
効果測定を行い、改善を繰り返すことで成果を最大化する。 |
これらのステップを意識しながら、LINE公式アカウントを戦略的に活用することで、顧客とのエンゲージメントを高め、ECサイトへの送客促進につなげることが可能になります。
ステップ1:具体的な目標設定
LINE公式アカウント×EC連携を成功させるためには、まず「何を達成したいのか」という具体的な目標を設定することが重要です。
目標設定が曖昧なまま施策を打っても、思うような成果を得ることはできません。「売上アップ」といった抽象的な目標ではなく、数値で計測可能な目標を設定しましょう。
目標設定例 |
KPI例 |
---|---|
ECサイトへの流入数を増やしたい |
LINEからの流入数 |
友だち追加数を増やしたい |
友だち追加数 |
商品購入につなげたい |
購入件数、CVR |
リピート率を高めたい |
再購入率 |
具体的な目標を設定することで、次に説明するアカウント設計やメッセージ配信など、具体的な施策を検討しやすくなります。
ステップ2:アカウント設計
ECサイトへの誘導を成功させるためには、LINE公式アカウントの設計が重要です。ただ友だちを増やすだけでなく、購買意欲の高いユーザーを獲得できるアカウントを目指しましょう。
項目 |
説明 |
---|---|
アカウント名 |
ターゲットに分かりやすく、検索しやすいアカウント名 |
アカウント種別 |
顧客との距離感に合った種別(LINE公式アカウント/LINE@)を選択 |
プロフィール |
ECサイトのコンセプトや魅力が伝わる内容 |
リッチメニュー |
クーポンや商品ページなど、ユーザーが求める情報へ遷移しやすい設計 |
メッセージ配信設定 |
通知メッセージの頻度や時間帯など、ユーザーにとってストレスのない設定 |
これらの項目を網羅し、ユーザーにとって魅力的で利用しやすいアカウントを設計することで、友だち追加後のエンゲージメントを高め、購買意欲の高いユーザーの獲得を目指します。
ステップ3:友だち追加の促進
LINE公式アカウントとECサイトを連携させるメリットを最大限に活かすには、 多くのユーザーに友だち登録してもらうことが重要です。友だち追加を促進させる効果的な方法をいくつかご紹介します。
方法 |
概要 |
---|---|
QRコードの活用 |
実店舗やWebサイト、チラシなどに掲載し、手軽に友だち追加を促します。 |
友だち追加広告の活用 |
ターゲティング設定を駆使し、より購買意欲の高いユーザーへアプローチできます。 |
Webサイトへのボタン設置 |
ECサイトやブログなどに「友だち追加」ボタンを設置することで、訪問者を誘導します。 |
ソーシャルメディアでの告知 |
各ソーシャルメディアでLINE公式アカウントの開設を告知し、フォロワーの流入を図ります。 |
キャンペーンの実施 |
友だち追加を促すクーポンや限定コンテンツの配布など、ユーザーにとってメリットのあるキャンペーンを実施します。 |
これらの方法を組み合わせることで、相乗効果が期待できます。ユーザーが友だち追加しやすい環境を整え、積極的にアプローチを行いましょう。
ステップ4:効果的なメッセージ配信
LINE公式アカウントでCVRを向上させるには、ユーザーの属性や行動に合わせた効果的なメッセージ配信が欠かせません。ここでは、具体的なメッセージ配信の方法を紹介します。
メッセージ配信のポイント
配信タイミング |
メッセージ内容例 |
---|---|
友だち追加時 |
限定クーポンや商品カタログの配布で購買意欲を高める |
商品閲覧時 |
リマインディングや関連商品の紹介で購買の後押しをする |
カゴ落ち時 |
再度商品ページへの導線と購入を促すメッセージを送る |
購入後 |
お気に入り登録やレビュー投稿を促し、リピーター化を図る |
上記はあくまで一例です。重要なのは、ユーザーが今どのような状態にあり、何を求めているのかを分析し、それに最適なメッセージを配信することです。
また、メッセージの内容だけでなく、配信頻度や時間帯も重要な要素です。配信頻度が多すぎるとユーザーにストレスを与え、ブロックされてしまう可能性があります。逆に、少なすぎるとせっかくの機会を逃してしまう可能性があります。ユーザーの反応を見ながら、適切な頻度と時間帯を探っていきましょう。
ステップ5:ECサイトへの誘導導線設計
LINE公式アカウントから、いかにスムーズにECサイトへ誘導するかは、CVR向上に欠かせない要素です。
ユーザーがストレスなく購買までたどり着けるよう、以下のポイントを意識して導線を設計しましょう。
導線設計のポイント |
具体的な方法 |
---|---|
明確なCTAの設置 |
各メッセージに「購入はこちら」「商品を見る」などの明確なCTAボタンを設置する |
リンク先の最適化 |
商品紹介メッセージには、該当商品ページへの直リンクを設定する |
クーポンやキャンペーン |
LINE公式アカウント限定のクーポンやキャンペーンを訴求し、購買意欲を高める |
リッチメニューの活用 |
ECサイトへのアクセスやカートへの導線をリッチメニューに常設する |
これらの施策を組み合わせることで、ユーザーの離脱率を抑えつつ、購買意欲の高いユーザーを効率的にECサイトへ誘導することが可能になります。
ステップ6:データ分析による改善
LINE公式アカウント×EC連携施策の効果を最大化するには、データ分析に基づいた改善が欠かせません。
LINE公式アカウントでは、メッセージ配信後の反応率や顧客の行動履歴など、様々なデータを取得できます。
これらのデータを分析することで、顧客のニーズや課題を把握し、改善に繋げることが重要です。
具体的には、以下の指標を中心に分析を行いましょう。
指標 |
説明 |
---|---|
友だち追加数 |
どの経路からの友だち追加が多いのかを分析することで、効果的な集客施策の検討材料になります。 |
ブロック率 |
ブロック率が高い場合は、配信内容がユーザーのニーズに合っていない可能性があります。配信頻度や内容を見直しましょう。 |
メッセージ開封率 |
メッセージ開封率が低い場合は、タイトルや配信タイミングを見直す必要があります。 |
クリック率 |
配信したメッセージ内のURLのクリック率を分析することで、ユーザーの興味関心を把握することができます。 |
CVR(コンバージョン率) |
LINE公式アカウント経由での購買や会員登録など、設定した目標に対する達成率を分析します。CVRが低い場合は、購買プロセスにおける課題を特定し、改善策を検討する必要があります。 |
セグメント別の反応率 |
年齢や性別、興味関心など、異なるセグメントごとに反応率を比較することで、より効果的なセグメント配信設計が可能になります。 |
これらのデータを分析することで、改善点を明確化し、より効果的なLINE公式アカウント×EC連携施策を実施することができます。
6.まとめ:LINE公式アカウント×EC連携を成功させるために
LINE公式アカウントとEC連携は、正しく活用すれば大きな成果を生み出す強力なマーケティングツールです。成功の鍵は、
-
明確な目標設定
-
顧客ニーズに合わせた戦略
-
PDCAサイクルによる継続的な改善
にあります。
項目 |
内容 |
---|---|
目標設定 |
KPIを設定し、達成すべき数値目標を明確にする |
顧客ニーズに合わせた戦略 |
ターゲットに響くメッセージ配信やキャンペーン設計を行う |
PDCAサイクル |
データ分析に基づき、改善策を検討・実施し、効果検証を行う。 |
これらのポイントを踏まえ、LINE公式アカウントとEC連携を最大限に活用することで、顧客とのエンゲージメントを高め、売上向上につなげることが可能になります。
7.まとめ:独自のECサイトでリピーターを確保せよ!
楽天やamazonといったモールで既に出品している場合は広告費という形と考え新規顧客を得るためには必要不可欠な存在です。しかしリピートユーザーが再度楽天やamazonで購入されると手数料がもったいないと感じませんか?
2回目以降の購入は自社ECに落とし込めたら最高のCVです!
楽天やamazonで購入時のメール、手紙などにLINE公式アカウントのQRコードを送りましょう。その際クーポンなどの特典もあるとさらに登録率は上がります。
広告用語にイチゴ(1:5)の法則という言葉が存在します。1割は新規、5割はリピーターの売り上げを伸ばすことで粗利が大きくなるのです。リピーターを大事にし、使っていただくことにより粗利益増加に繋がります。